能登半島のほぼ中央に位置する七尾市にある「花嫁のれん館」
10月1日より第50回企画展『婚礼道具の寄贈展 -第6弾-』が開催中です
企画展では、被災された家屋から出てきた花嫁のれんをはじめ、その他の婚礼道具や打掛など、震災後に寄贈されたものを含む約30点が展示されています
「婚礼道具の寄贈展 -第6弾-」@花嫁のれん館
七尾市の一本杉通りの近くにある「花嫁のれん館」では、2024年10月1日(火)から10月31日(木)まで第50回企画展『婚礼道具の寄贈展 -第6弾-』が開催されています
今回の展覧会では、能登半島地震で被災された家屋から救出され、寄贈された花嫁のれんをはじめ、婚礼道具や打ち掛けなどを含むおよそ30点の婚礼道具が展示されています
縁起物の鶴や松竹梅が色鮮やかに描かれた花嫁のれんや打ち掛けなど、被災後も変わらず華やかな花嫁のれんを見にきてください
加賀藩の婚礼文化「花嫁のれん」とは
「花嫁のれん」は、江戸時代末期、幕末から明治にかけて始まった、加賀藩の能登・加賀・越中に伝わる婚礼の風習
嫁入り道具の一つであり、婚家先の仏間の入口にかけられ、花嫁はそれをくぐってご先祖様にあいさつをしてからケコン式を始めるというのがこの地方の習わしです
「花嫁のれん」は嫁ぐ娘へ両親の想いが込められた嫁入り道具で、実家の家紋が染め抜かれ、松竹梅や鶴亀、おしどりなどの縁起の良い絵柄が描かれます
結婚式当日ただ一度だけ使われる、花嫁が「花嫁のれん」をくぐる時、花嫁の両親がその場に立ち会うことはありません
だからこそ、花嫁の両親は嫁ぐ娘の幸せを願い、一生に一度の晴れ姿を華やかに彩るため思いを込め、贅を尽くし作られる「花嫁のれん」には1つとして同じものはありません
正月や慶事の際に花嫁のれんを掛けてお祝いする家庭もありますが、一般的には婚礼が終わると大切に箪笥にしまわれます
「花嫁のれん館」では、そのような思いのこもった「花嫁のれん」がご覧いただけます
また現在、観光情報・休憩コーナーでは一本杉通り復元模型も展示中です
日々復興に向けて歩みを進める今の一本杉通りの街並みと合わせてご覧いただければと思います
花嫁のれん館では「花嫁のれんくぐり体験」もできます
「花嫁のれん館」では、花嫁衣装を着て実際に花嫁のれんをくぐる体験が出来ます
男性の紋付袴も用意されているのでペアでの体験もできます
花嫁のれん館の基本情報とアクセス
所在地 | 〒926-0818 石川県七尾市馬出町ツ部49番地 |
開館時間 | 9:30〜16:00(最終入館は15:30まで) ※時間短縮営業中 |
休館日 | 年末年始(12/29〜1/3)、展示替え期間 |
入館料 | 大人(高校生以上) 550円 小中学生 250円 小学生未満 無料 団体(20人以上) 450円 |
アクセス | <自動車> のと里山海道上棚矢駄ICから約30分 能越自動車道七尾ICから約10分 <公共交通機関> 金沢駅から七尾駅まで約1時間、七尾駅から徒歩約8分 |
駐車場 | あり |
TEL | 0767-53-8743 |
公式サイト | http://hanayomenorenkan.jp |
花嫁衣装を身にまとって、花嫁のれんくぐりの体験もできます(要予約)