2024年11月2日(土)から11月10日(日)まで、東京の旧安田楠雄邸庭園で『能登を応援!能登・七尾 一本杉通り 花嫁のれん展』が開催されます
令和6年元日の能登半島地震で被害を受けた七尾市に古くから伝わる「花嫁のれん」が展示されています
登・七尾 一本杉通り 花嫁のれん展@旧安田楠雄邸庭園 開催概要
東京都文京区にある「東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園」にて、能登半島地震で被害を受けた七尾市に古くから伝わる「花嫁のれん」を紹介する展示“東京文化財ウィーク2024参加企画 能登を応援!「能登・七尾 一本杉通り 花嫁のれん展」”が11月2日(土)から10日(日)まで開催されます
嫁ぐ娘へのはなむけに、加賀友禅であつらえた一点ものの「花嫁のれん」
本展では、明治から令和までの時代につくられた「花嫁のれん」を飾ります
「花嫁のれん」の風習が今も残る石川県七尾市・一本杉通りは、令和6年能登半島地震により大きな被害を受けました
この展覧会を通じて、七尾の豊かな文化を体感し、興味をもって七尾を訪れてほしい
復興の応援をする「花嫁のれん」展です
入館料の一部は復興の寄付に充てられます
イベント名 | 東京文化財ウィーク2024参加企画 能登を応援! 「能登・七尾 一本杉通り 花嫁のれん展」 |
開催期間 | 2024年11月2日(土)~10日(日) |
開催時間 | 10:30~16:00(入館は15:00まで) ※最終日は15:00閉館(入館は14:30まで) |
会場 | 東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園 (〒113-0022 東京都文京区千駄木5-20-18) |
入館料 | 特別入館料 一般1,000円 中高生700円 小学生300円 |
アクセス | JR山手線 日暮里駅・西日暮里駅から徒歩約15分 東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩約7分 |
公式SNS | https://www.instagram.com/yasudatei_sendagi/ |
共催 | たてもの応援団、一本杉通り振興会 |
協力 | 花嫁のれん館、一本杉町の文化遺産を守る会、公益財団法人日本ナショナルトラスト、旧安田邸サポート倶楽部、谷根千工房 |
後援 | 文京区、七尾市、七尾商工会議所、一本杉町会 |
【見学時のお願い】
登・七尾 一本杉通り 花嫁のれん展@旧安田楠雄邸庭園
花嫁のれん(登録有形民俗文化財 七尾の嫁暖簾)
「花嫁のれん」とは、幕末から明治にかけて加賀藩の領地である加賀・能登、越中で始まった婚礼の風習です
花嫁は嫁入りの際、実家の紋を入れた「花嫁のれん」を婚家の仏間の前に掛けてくぐります
そして御仏前に手を合わせてお参りをしてから結婚式が始まります
「花嫁のれん」の色や柄には時代ごとに流行りがあり、麻や綿のものも見られますが、多くは絹で加賀友禅の手法が用いられます
七尾市の一本杉通りで毎年開催される「花嫁のれん展」(毎年4月29日から母の日にかけて開催)では、通りの商店や家々に百数十枚もの「花嫁のれん」が飾られて街を彩ります
能登・七尾 一本杉通り
能登半島の中部に位置する石川県七尾市は、室町時代に能登畠山氏が治め、江戸時代には北前船の寄港地として栄えました
港からもほど近い「一本杉通り」は、御祓川(みそぎがわ)にかかる仙対橋から桜川の小島橋までの約700mの通りで、600年以上の歴史があります
通りの両側には能登瓦を葺いた町家が今も多く残っており、往時の面影を残しています
ユネスコ無形文化遺産「青柏祭(せいはくさい)の曳山行事(通称:でか山)」をはじめ、「花嫁のれん」の風習も今なお残る地域です
通りには「語り部処」が点在し、店主や女将さんらによる語り部が歴史文化を伝え続けています
一本杉通りと旧安田楠雄邸庭園
「旧安田楠雄邸庭園」は、豊島園の創始者である実業家・藤田好三郎によって、1919(大正8)年頃建てられた、大正期における新旧の技術を巧みに取り入れた近代和風建築と庭園が残る東京都指定名勝です
関東大震災後には安田善四郎が買い取り、平成まで住み継がれます
震災、戦災を免れ、創建当初からほぼ改造されることなく今日まで良好な姿を伝えています
1995(平成7)年に当主の安田楠雄氏が他界した後、夫人により公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈されました
寄贈の橋渡しをした 「たてもの応援団」 が現在、公開運営を担っています
一本杉通りと旧安田楠雄邸庭園は、2008(平成20)年10月に、旧安田楠雄邸庭園を会場として「花嫁のれん展」が開催され、多くの注目を集めました
その際に寄付をいただき、旧安田楠雄邸 応接間の椅子修復の一部に充てることができ、それ以来、一本杉通りの皆様と交流が続いています