今秋にも国の名称に指定される見通しとなった、金沢市指定名勝「西氏庭園」が『金沢歴史探訪月間』に合わせて10月12日に見学会が開催されます
金沢市の「西家庭園(にしけていえん)」とは
西家庭園は大正中期に旧市街地の住宅地に作庭された庭園で当初の姿を現在も残しています
西家庭園は、庭園の中央に大野庄用水から水を引いた池があり、築山を配した立体的なしつらえ
庭石と石造物には北陸、近畿、東海、瀬戸内など国内各地の石材が使用され、松や椿、南天、ドウダンツツジにモミジが植栽された風情ある庭園となっています
西家庭園のある金沢市長町は、江戸時代、城下町の武家地ではありましたが、大正時代にはりんご畑になっていたそうです
大正5年(1916年)に現所有者の祖父が敷地を購入し、武家地の伝統的なあり方を踏襲しつつ、新たな趣向と工夫を凝らして作られた庭園
西家庭園は大正期の姿を残す近代庭園であり、芸術的にも学術的にもとても貴重な庭園です
所有者である西家は、かつて石川県羽咋郡押水町(現宝達志水町)免田の地主でした
西氏庭園見学会(金沢歴史遺産探訪月間)
国の名勝に指定される見通しとなった「西家庭園」の見学会が『金沢歴史遺産探訪月間』に合わせて開催されます
街中の用水を活かした庭園の特徴を解説員の説明を聞きながら見学します
来年以降も同月間に合わせた公開を予定されているそう
金沢歴史探訪月間とは
金沢歴史探訪月間とは、金沢の「歴史遺産」を体験できるイベントが開催される期間です
金沢市内には、建造物や用水、墓所など街の歴史を今に伝える歴史遺産が数多く残されています
金沢市ではそれらの貴重な歴史遺産を時代へと継承すべく調査や整備、活用など様々な取り組みが行われています
金沢歴史遺産探訪月間では、期間中に歴史遺産に触れ合う様々なイベント、歴史遺産探訪会や無形民俗文化財共演会、こども発掘体験などが開催されます