国指定重要無形民俗文化財の『東二口文弥人形浄瑠璃「でくの舞」』が「白山市東二口歴史民俗資料館」で、2025年2月15日(土)、16日(日)、2月22日(土)、23日(日)に開催されます
東二口文弥人形浄瑠璃「でくの舞」開催概要
国指定重要無形民俗文化財の『東二口文弥人形浄瑠璃「でくの舞」』が、石川県白山市の「白山市東二口歴史民俗資料館」で開催されます
東二口地区に伝承されてきた文弥人形浄瑠璃「でくの舞」は、今から350年前、同地の若者が京都・大阪に赴き、習い覚えて持ち帰ったものと伝えられています
雪深い山里に響き渡る文弥節と独特の足拍子は、文弥の原形をとどめるものともいわれます
舞う者と“でく(人形)”が一体となって表現される舞台は、時に力強く、時に優しく、往時の人間像を見るものに伝えます
希少な文弥節の人形浄瑠璃、ぜひこの機会にご覧になられてはいかがでしょうか?
イベント名 | 東二口人形浄瑠璃「でくの舞」 |
開催期間 | 2025年2月15日(土)、2月16日(日)、2月22日(土)、2月23日(日) |
開催時間 | 2月15日(土)19:00~ 2月16日(日)14:00~ 2月22日(土)19:00~ 2月23日(日)14:00~ ※公演時間は約2時間です |
演目 | 2月15日(土)「源氏烏帽子折/門出屋島」 2月16日(日)「出世景清」 2月22日(土)「大職冠」 2月23日(日)「酒呑童子」 |
入場料 | 入場無料 |
会場 | 白山市東二口歴史民俗資料館 (〒920-2336 石川県白山市東二口卯106−1) |
アクセス | 白山ICから国道157号線を南へ車で約60分 |
駐車場 | 有 |
公式サイト | https://www.urara-hakusanbito.com/festival/detail_1014.html |
お問合せ | 白山市役所文化課(076-274-9573) |
※会場での飲食のふるまいや販売はありません
※送迎バスの運行はありません
東二口文弥人形浄瑠璃「でくの舞」演目・公演スケジュール
国指定重要無形民俗文化財「尾口のでくまわし」
国指定重要無形民俗文化財「尾口のでくまわし」とは、石川県白山麓の旧尾口村の深瀬と東二口の2集落で、それぞれ伝承されてきた人形芝居です
深瀬でくまわし
石川県白山市深瀬地区に伝わる人形芝居は「でくまわし」と呼ばれています
その起源は今から350年前、深瀬を訪れた興行者が借金の代償として人形を置いていき、技術を伝授されたのが始まりと伝えられています
正月時期の娯楽行事として、集落の人々が民家や道場に集まり演じられてきました
“でく(人形)”は、木製のかしらに十字に組んだ木の棒を差し込み、衣装を着せた簡素なもので、まわし手は裾から両手を突っ込み、力強い足踏みで“でく”を操ります
太夫と呼ばれる語り手が、伴奏なしで独特の節回しで物語を紡ぎます
手取川ダムの建設にともない、昭和52(1977)年から移転先の旧鶴来町深瀬新町(現白山市深瀬新町)へと継承されました
上演可能な演目は「熊井太郎孝行之巻」など6演目です
ダムで廃絶の危機を乗り越え、「東二口文弥人形浄瑠璃」とともに、「尾口のでくまわし」として昭和52(1977)年に国の重要無形民俗文化財に指定されています
東二口文弥人形浄瑠璃
石川県白山市の東二口に伝わる人形芝居は「文弥人形浄瑠璃」「でくの舞い」と呼ばれ、その起源は今から350年前、同地の若者が京都・大阪に赴き、習い覚えて持ち帰ったものと伝えられています
東二口の“でく(人形)”は、うなづく動作ができるかしらがあり、両手も取り付けられていますが、裾から両手を突っ込むのは深瀬と共通しています
文弥節の流れをくむと言われている語り口、三味線、舞う者の足踏みの音、そして
「時忘れ、まま(飯)よりうまい、でくの舞い」
に代表される舞い手と人形が一体になる様は、見る人に躍動感とともに独特の哀愁を感じさせます
上演可能な演目は「出世景清」など6演目です