『深瀬でくまわし公演』が2025年2月16日(日)に、石川県白山市の「でくまわし保存会館(深瀬新町公民館)」で開催されます
深瀬でくまわし公演 開催概要
国指定重要無形民俗文化財の『深瀬でくまわし公演』が、2月16日(日)に石川県白山市の「でくまわし保存会館(深瀬新町公民館)」で開催されます
およそ350年前から、石川県旧尾口村深瀬地区に伝えられてきた「でくまわし」
胴体の骨組みにわら縄を巻き、頭をつけ、衣装をつけただけの素朴な人形「でく」を、太夫の浄瑠璃と足拍子に合わせて動かします
でくと人間が一体となった熱演は見ごたえあり
日本に4ヶ所だけ残っている文弥人形浄瑠璃の一つです
手取川ダムの建設にともない、昭和52(1977)年から移転先の旧鶴来町深瀬新町で行われています
貴重な国指定重要無形民俗文化財の『深瀬でくまわし公演』、ぜひこの機会にご覧になられてはいかがでしょうか?
イベント名 | 深瀬でくまわし公演 |
開催日 | 2025年2月16日(日) |
開催時間 | 13:00~15:30頃 |
演目 | 熊井太郎孝行巻(くまいたろうこうこうのまき)第弐段~第五段 |
入場料 | 入場無料 |
会場 | 深瀬でくまわし保存会館(深瀬新町公民館) (〒920-2142 石川県白山市深瀬新町50番地) |
駐車場 | 舘畑コミュニティセンターの駐車場をご利用ください |
公式サイト | https://www.urara-hakusanbito.com/festival/detail_1015.html |
お問合せ | 白山市立舘畑コミュニティセンター(076-272-1041) |
国指定重要無形民俗文化財「尾口のでくまわし」
国指定重要無形民俗文化財「尾口のでくまわし」とは、石川県白山麓の旧尾口村の深瀬と東二口の2集落で、それぞれ伝承されてきた人形芝居です
深瀬でくまわし
石川県白山市深瀬地区に伝わる人形芝居は「でくまわし」と呼ばれています
その起源は今から350年前、深瀬を訪れた興行者が借金の代償として人形を置いていき、技術を伝授されたのが始まりと伝えられています
正月時期の娯楽行事として、集落の人々が民家や道場に集まり演じられてきました
“でく(人形)”は、木製のかしらに十字に組んだ木の棒を差し込み、衣装を着せた簡素なもので、まわし手は裾から両手を突っ込み、力強い足踏みで“でく”を操ります
太夫と呼ばれる語り手が、伴奏なしで独特の節回しで物語を紡ぎます
手取川ダムの建設にともない、昭和52(1977)年から移転先の旧鶴来町深瀬新町(現白山市深瀬新町)へと継承されました
上演可能な演目は「熊井太郎孝行之巻」など6演目です
ダムで廃絶の危機を乗り越え、「東二口文弥人形浄瑠璃」とともに、「尾口のでくまわし」として昭和52(1977)年に国の重要無形民俗文化財に指定されています
東二口文弥人形浄瑠璃
石川県白山市の東二口に伝わる人形芝居は「文弥人形浄瑠璃」「でくの舞い」と呼ばれ、その起源は今から350年前、同地の若者が京都・大阪に赴き、習い覚えて持ち帰ったものと伝えられています
東二口の“でく(人形)”は、うなづく動作ができるかしらがあり、両手も取り付けられていますが、裾から両手を突っ込むのは深瀬と共通しています
文弥節の流れをくむと言われている語り口、三味線、舞う者の足踏みの音、そして
「時忘れ、まま(飯)よりうまい、でくの舞い」
に代表される舞い手と人形が一体になる様は、見る人に躍動感とともに独特の哀愁を感じさせます
上演可能な演目は「出世景清」など6演目です